去年の秋かな。 あの時は何を考えて東京に行ったんだっけ。 たまたま通りかかった不思議な陶器セレクトショップの店長さんが、店のもの一つも買えない学生さんの芸術トークを真面目に聞いてくれてたのが不思議だった。それでもあの時は、年齢の差を超えて、…

「苦手だとわかってる人を採用したいと思うか？」 まるで瞬間冷凍技術を備えた業務用電気製品のように、私の思考回路はカチコチになった。 よくあります、現実を突きつけられてさ、宇宙が見えた猫の画像みたいになることってさ。 言うてることもわかります、…

時々、歩き慣れた道が広く、どこまでも続いてく感覚を覚える。 一般的に「長い道のり」という表現は、非常に時間のかかる過程を踏む必要があり、苦労して乗り越える印象をいだく。だが私にとって自身の取り巻く環境を広くし、時間の感覚を失ってしまうような…